2013年12月7日土曜日

「爆速経営 新生ヤフーの500日」今年1番かもしれない共感

組織の大小に関わらず、変わらなくてはいけないと思っている人は、読んでみるべきだ。



トップみずから、実践していることが何よりも重要だと実感した。
音声と映像が一致している、つまり、言動が一致しているから説得力が増す。
それは経営陣が本心から思い、自ら決めたことを自ら実践しているからこそ、言葉に生命が宿る。
意外なものはあまりなく、ただ、こころを動かすプラスアルファが宿っている。その当たり前のことをあたり前に、徹底的に自分たちの考えていることをオープンにし、熱量をもって実践していくことに、人は共感され、動かされていくのかもしれない。
そして、社内の一体感というものは、文言やスローガンという仕組みで構築できるものではない。リーダーシップの言動の結果が、単に文字として表現されているだけだ。言動から溢れ出るリアルな表現が存在しなければ、言葉を定義したとしても、全く意味のない誰も見ない額縁ができあがるだけである。

「群議長くすべからず」
トップが誰にも手を出せないことをスピード感もって、実現、行動すれば、それが文化になる。志が必要で、それが行動指針のルールとなっていく。


イノベーションのジレンマを実践している

業界でトップを取るには、同じことをやっていても資本やユーザー数を確保している企業には勝てない。ゲームのルールを変える必要がある。
ゲームのルールが変わった時、それに追従するには、事業基盤が盤石であればあるほど、対応できない。イノベーションのジレンマのことを実感している現場がそこにある。やっぱり、クリステンセンは、すごいや。社内に伝わっているだろうか。伝わっていないんだろうなぁ。残念だな。方法論を変えないと。



リーダーシップ

マイクロマネジメントよりも、能力のある人に任せるということはドラッカーの21世紀型リーダーに通じる。
その自律化にはオープンとルールが必要であるという。権限委譲することでスピードある意思決定が現場現場で実践されていく、マイクロマネジメントしていたらスピード感を出すことは難しいということを教わったということだ。

そのリーダーには、意思決定させるチャンスを増加させ失敗をさせる、一国一城の主であるという経験をすることでリーダーシップは磨かれる。今の自分がそうなんだと思う。

動画のことが出てきたが、これは下記のことだとすぐ分かる。
自分もとても大好きな内容だ。改革者はマイノリティーであるということ、フォロワーが重要であり、キャズムが存在する。

デレク・シヴァーズ:「社会運動はどうやって起こすか」
 www.ted.com/talks/lang/ja/derek_sivers_how_to_start_a_movement.html


組織論

組織の閉塞感、社内調整、過度なリスク回避、風通しの悪さ、当事者意識の欠如、階層化された構成員、安定志向が、活力をなくす。

メンバー全員が言葉だけでなく、同じ空間を共有してベクトルを合わせることが大切という考えはXPプラクティスにも通じる。

原理原則で動かすということは、松下幸之助氏や稲盛和夫氏の書籍にも出てくる哲学である。


チャレンジ

「10倍挑戦して、5倍失敗して、2倍成功させていく」
チャレンジとは、大きさだけではない。回数を増やす、スピードを出すのも、意味のあるチャレンジとなる。不確実なんだから意思決定の早さが重要だという、まさしく層である。大きさだけに目がいっていたが、この基準がなかった。

「誰からも嫌われない会社とは、熱烈なファンやユーザーを持たない会社と同義である。経営の八方美人も裏を返せば、特色のない、退屈な会社になりかねない」
これは会社に限らず人間に当てはまるのではないだろうか、個性と呼ばれているが。退屈な人間になっているんだなあ。俺は。


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